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アートinはむら展について

 

  アートinはむら展はアートのあるまち羽村を願う市民グループ「アートYou游」と多摩地域で芸術文化の広がりを願うアーティスト集団「多摩現代美術会議(現在 TACネットワーク)との協働事業で、2000年の春に「野外アートin羽村展」としてスタートしました。
  羽村市郷土博物館を会場に、草花丘陵を背にした現代美術の野外展示で、ワークショップや市内松林小学校の鑑賞教室も行われました。そして、2006年羽村市生涯学習施設「ゆとろぎ」の開館を機に「生涯学習施設を美術館に」テーマに第6回「アートinはむら展―ゆとろぎ美術館」の実施となりました。
  「ゆとろぎ」訪れる多くの市民や子供たちが身近に芸術作品と触れ合うことを願っての試みです。この企画の実現には「ゆとろぎ」設立のコンセプトと深い関わりがあります。建設の準備段階で金沢市の「金沢市民芸術村」を視察したとのことです。そこは旧紡績工場のレンガ倉庫で美術、音楽、演劇などのブースがあり、市民ディレクターによる運営です。古都金沢の21世紀美術館はつとに有名ですが、その背景には市民参画の歴史と伝統があります。それらをベースに「ゆとろぎ」は従来の行政主導の在り方から行政と市民が力を合わせて「協働」する市民参加を運営の柱としてスタートしました。「ゆとろぎ美術館」として施設の全館での展示ができたのもこれまでの実践を通じての市民と行政の信頼関係があり、開かれた行政と運営を担う市民の育成があってのことでした。
  回を重ねるごとに、作品鑑賞を子供たちにもと近隣の小学校から鑑賞教室が広がり、日野自動車の協力や羽村市図工美術研究会の研修などで羽村市小中一貫教育の教育課程に位置づけられ、市内全小学校4年生のゆとろぎ鑑賞教室が実施されるようになりました。美術館ではなく、生涯学習施設では全国的にも例の見ない取り組みではないでしょうか。
  東大の小林真理氏は「・・・かつては、芸術文化のパトロンは王侯貴族であったが、現代、それらを担うのは覚醒した市民と文化行政マンの存在であり、その育成が不可欠である。・・・」としています。
  改めて、今日の世界の在り方を見るにつけ、真に心豊かな市民社会の形成に芸術文化のはたす役割は益々、求められているように思われます。 このことを心にとめて、皆様と共に取り組んでいきたいと思います。

  2018年2月
TACネットワーク 代表   原田 丕

 

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