日頃、本物の芸術作品にふれる機会の少ない子供達に鑑賞の機会をと、PTAとTACネットワークが協力して企画はしました。平面作家5名、立体作家2名による会場構成で、図工科と総合的な学習の時間を利用して「美術鑑賞教育」「地域人材に生き方を学ぶ」といったテーマで授業を行いました。
生徒達は、実際の作品を目前にして、絵具・金属・木・ガラス・陶といった様々な素材の質感とその表現を肌で感じることができたようです。
ともすれば、目に見える結果を性急に求めがちな現在の教育界にあって、運営にあたったPTA達は、「家庭で子供と鑑賞した作品についての話題がでた」「自分達が子供の頃にはできなかったこと。子供達が大きくなった時にきっと思い出して、この体験を役立てるだろう」と感想を述べていました。長いスパンで「文化」を考える「学校美術館」として、継続的に取組んで行きたいとのことでした。
PTAと市民とが協力して、実績を積み重ねて行く事の大切さを実感しました。
原田丕